Profile
写真家
フリーランスフォトグラファー。宮城県生まれ。埼玉県在住。関東を拠点として活動。フィルムカメラの柔らかい描写に惹かれ本格的に写真を始める。日常の中の幻想的なシーンを切り取っている。また、風景を活かしたポートレートを得意とし、多重を駆使したアート作品も好む。雑誌、webへの寄稿、商品レビューなど。Instagram フォロワー数約8万人。
画素数の増加、連写性能の向上など、増大の一途をたどるカメラの画像データの容量。作品制作への多大なる恩恵とは対照的に、記録メディアの容量圧迫は写真を撮る人にとっては誰しもが抱える大きな問題点に。加えて、リモート時代が本格的に到来し、編集作業をおこなう場所も自室だけではなくなり、ますます撮影データの保管・移動方法が重要視されている。印象的なポートレート作品で知られるshabonさんは、これまでHDDを使用してきたが、キオクシアから発売中の「EXCERIA PLUS ポータブルSSD」を初めて制作過程に導入。中判デジタルカメラなどデータ容量が大きい機種を使い、ロケ撮影が多い制作スタイルの中に、最大1,050MB/秒(*1)のリード速度を実現した手のひらサイズのポータブルSSDがどのように活きるかを伺った。
*1 転送速度測定条件はキオクシアWebサイトの製品ページをご覧ください。
――これまではHDDを主にお使いだったそうですね。
今回初めてSSDを使わせていただきました。うっすらとSSDの存在は知っていましたが、撮影をしたら家に帰って、デスクトップPCでじっくりと編集と保存作業をおこなうタイプだったので、これまではHDDでいいかなと思っていたんです。ですから、ノートPCを撮影現場に持っていくこともしていなくて、初めて現場でSSDに読み書きしてみましたが、とても便利だと感じました。
――外付けHDDはどのようなスペックのものをお使いでしたか?
8TBの容量のものを、約2年ごとに買い足していくというスタイルで、どんどんHDDが場所を奪っていくなという状況。SSDに対する知識もなかったので、このままHDDが増えていくものだと思っていましたね(笑)。いまは3台を常時接続しています。買い足しの頻度を抑えるために、なんとなしに8TBのものにしていました。
――一度の撮影で何枚くらい撮影しますか?
300〜700枚くらい、RAWとJPEGの両方撮っているので、その倍の枚数です。データ容量でいうと200GBくらいでしょうか。
――お使いのカメラは?
富士フイルムのX-T4がメインで、昨年9月からGFX50S IIも使っています。約5140万画素もありますから、データ容量が大変なことになっています。どちらもRAWでも記録しているほか、撮って出しのデータも欲しいといわれるかもしれないので、JPEGも最大サイズで保存しているんですね。SDメモリカードは64GBのものを使っているので、撮影中に交換しなければならないこともあります。
――そのようなときに、ポータブルSSDが有効かもしれないですね。
これまでは週末の撮影が終わるとHDDにデータを移動して編集作業をおこなうという流れでした。その大きな理由は、じっくりと腰を落ち着けて作業がしたいというのもありますが、撮影機材の量と腕力を考えると、ノートPCと8TBのHDDまで持ち出すのは難しいということもあったんです。でも、「EXCERIA PLUSポータブルSSD」は薄くて軽く、荷物の負担にならなかったので、これならば導入してもいいなという感覚になりました。バッグに入っていても邪魔にならないし、本当にわたしの手にすっぽりと収まる大きさなんです。ノートPCの画面でモデルさんに撮影データをその場で見せることができたり、編集をその場でおこないデータを渡すことができれば、時間の有効活用にも繋がりますよね。
――モデルさんと現場で意思疎通が図れるのはいいですね。
カメラの液晶モニターよりもしっかりと見せることができますし、モデルさんによっては編集前の写真も見たいという方もいらっしゃいます。ポートレート撮影はロケになることも多く、お昼の休憩を取りながらということも多いので、そんな隙間の時間にSSDにデータをコピーし、バックアップを取りがてらPCの画面でセレクトをしていく、というような使い方ができるのはいいなと思います。
――お使いのノートPCは?
今回、SSDを外出先で使ってみたくて、実験的にリーズナブルなDell™のノートPCを購入してみたんです。SSDはHDDと違って作動音がとても小さく、静かな場所や電車の中などでも人目を気にせずに作業できますね。「EXCERIA PLUS ポータブルSSD」は、濃いグレーのカラーで丸みを帯びたスリムなデザインで、見た目もとてもスタイリッシュじゃないですか。なので、このSSDでオシャレなカフェなどで作業をしてみたいなと、強く思ってしまいました(笑)。女性の方にもオススメしたいです。
――実際にロケでSSDを使用されたのですね。データのコピーなどのスピード感はいかがでしたか?
最もHDDとの違いを感じ、驚いた点です。HDDの場合、読み出しも書き込みも時間がかかるため、別の作業をしながらタスクの終了を待つということをしていましたが、SSDはどちらも一瞬で終わってしまい、他のことをやる暇もないくらい。SSDに保存されたデータの画像編集もやってみましたが、とても快適で、デスクトップPCでの作業と同じ感覚でおこなうことができました。
――ドライブを外に持ち出すという点に懸念は感じましたか?
HDDをどうしても持ち出さないといけないときは、壊れないように厳重に包んでいましたが、SSDはそのままスッとカメラ用リュックの小分けするためのポケットに入れるだけで大丈夫でした。このくらいの負担であればどこにでも持っていけますね。
――今回は作品のご提供もしていただいていますが、「EXCERIA PLUS ポータブルSSD」を使った撮影のものも含まれていますか?
まず、このスタジオ撮影のシリーズがそうですね。撮影の合間にSSDにデータを保存し、ノートPCを見ながら確認するくらいの使い方でしたが、どのシーンでもその場で見せることができるので、モデルさんとのコミュニケーションは取りやすかったと思います。
この雪の中でのロケにもSSDを持っていきました。車の中で撮影結果をモデルさんと見ていくというような使い方でしたが、狭い車中でもSSDは小さく堅牢性も高いので、取り回ししやすかったです。
――SSDを導入するうえでの懸念点はありますか?
もう少しお手頃な価格だったら、もっと多くの方が気軽に導入するだろうなって。わたしもそうですが、なかなか高価だと手にしづらいじゃないですか。でも、この小ささ、静寂性、堅牢性、データ処理のスピードを考えると導入するメリットは大きいと思います。
――では最後に、SSDを今後どのように使っていきたいかを教えてください。
繰り返しになりますが、やはり移動中の時間や休憩時間などの有効活用でしょうか。空いた時間に家以外で画像編集ができるメリットは大きいと思います。風景写真をお撮りの方と比べたら少ないと思いますが、光の条件が良い中で撮りたいですから天気待ちをすることもありますし、モデルさんのことを考えて休憩時間も挟みながら撮影をしています。そんな時間を使い、画像編集をして、モデルさんにデータをその場でお渡しできるようになると効率的ですよね。ひょっとしたら、撮影ポイントをもう一箇所増やせたりするかも。
※Dell は、アメリカ合衆国またはその他の国における Dell Inc. またはその関連会社の商標です。その他記載されている社名・商品名・サービス名などは、それぞれ各社が商標として利用している場合があります。
キオクシア EXCERIA PLUS ポータブルSSDシリーズ、登場。流行に左右されない洗練されたデザインに、3次元フラッシュメモリ「BiCS FLASH™」技術を採用、最大1,050MB/秒(1)のリード速度を実現します。外出先での利用が多いユーザーやコンテンツクリエイターに適した EXCERIA PLUS ポータブルSSDシリーズは、手のひらサイズで最大2TBの容量を実現。また、米国MIL規格の落下試験に準拠(2)し、高い耐久性を備えています。
(1) EXCERIA PLUS ポータブルSSD シーケンシャルスピード測定条件: CrystalDiskMark 8.0.1 x64, Q=8, T=1。
キオクシアの試験環境で特定の条件により得られた最良の値であり、ご使用機器での速度を保証するものではありません。読み出し/書き込み速度は使用する機器等の条件により異なります。ホストデバイスはUSB3.2 Gen2に対応し、UASPモードが有効になっている必要があります。
(2) MIL-STD-810H METHOD 516.8 Transit Drop (Procedure IV)に準拠。試験用の製品を122cmの高さから鉄筋コンクリート上の鋼板表面にすべての辺、面、角26方向に対して落下後、正常動作を確認しています。
日常生活でストレージの役割はとても大切です。メモリやSSD分野で定評ある技術を持つキオクシアは、信頼性と品質を兼ね備えたメモリ製品と、お客様の立場に立ったカスタマーサービス体制で皆様のデジタルライフをサポートします。
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